鈴とオガタマ
鈴の中でも、私の好きな鈴は、
やはり、巫女舞に使っている
神楽鈴と言われる鈴です。
その鈴の語源などを調べていると
鈴は、神事に用いて、神を呼ぶ
時に振って鳴らす楽器。
円い器の中に舌をつけ振って鳴らす。
また装身具として釧(くしろ)や
足結(あゆひ)につける。
と出てきます。
本来は呪的なものとして用い、
その音は邪霊を祓う力があるもの
とされた。
鈴の語源は、「響を名とする。
音の清(すず)しき意ともする。」
音色に由来する語源である。
いい響きです!!
鈴は、又、ほどよく冷たい、爽やか、
清く澄んでいる意の「すずし」の
言葉とも関連もある。
調べていて非常に興味を持った
話は、神楽鈴の形は、
おがたま(招霊)の木の実!
に由来するという。事です。
この木は、木蘭科の常緑高木で
九州方面に自生し、
春に白い花をつけ、
秋には赤い実をつける。
そして花の花言葉は、「畏敬の念」と言う。
オガタマの実の形が神楽鈴に似ている。
「おがたま」とは「神霊ヲ招祷(おぎ)
奉ルモノナレバ云フと云フ」として
「天岩屋戸ニ隠リマシシ天照大御神ヲ、招(お)ギタテマツル勾玉ヲカケタル
ヨリ名アリト云フ」との説がある。
これは!!!日本神話において、天照大神の天岩戸隠れにおいて
天岩戸の前で舞った天鈿女命が、オガタマの枝を手にしていた!
とする説です。
なんか、楽しい!!
その他、榊の自生しない地域を中心に神前に供える玉串として、オガタマの
枝を古くから代用されたり、神木とされて神社の神域などに植栽されている
例がみられると言う話もあります。
神社の社頭の鈴も、神楽鈴とルーツは同じと思う。祈願を込める時に、鈴を引き
神霊を招き、神霊を慰め、さらには邪気を祓い、心を澄ませ祈願する。
鈴とオガタマの枝にすごく、魅力を感じました。。