神職ブログ

Kannushi Blog

お食い初めから始まる人生儀礼

2021.01.12

お食い初めの歴史は古い!お食い初め

平安時代には、生後五十日の「いそか」

百日の「ももか」と呼んで食べ初めの

儀式を行いました。

お食い初めも、「箸ぞろえ」や「歯固め」

とも呼びました。

 

一族の年長者が、膝に赤ちゃんを抱え、箸でお食い初め 鯛

料理を食べさせる真似ごとを行う。その順番

は、赤飯、お吸い物、赤飯、鯛、赤飯の順番

に、これを三回繰り返し、食べさせる真似をし、

最後に、「歯が丈夫になるように」と祈願して、

歯固め石に当てたお箸を、赤ちゃんの歯茎に

優しく当てれば、儀式の完了となります。

 

使用する祝膳は、嫁の実家から贈るのがしきたりお食い初め朱塗り

です。男の子用は、皆朱塗り(かいしゅぬり)

男紋、すなわち家に伝わる家紋を金または、黒で

入れます。女の子用は、内朱外黒塗りで女紋を

銀色で入れます。これは、古来の考え方で、現在

は、お料理屋さんでお膳を用意してくれます。

 

赤い色が男性、黒い色が女性だったのです。

また祝膳の足は、男性のものは低く、女性のものは

高くなったものを使用しました。男性は、あぐらを

女性は、正座や膝すわりをしたからです。歯固め石

 

結婚における、男女の「結び」が「産(むす)び」

となり、命が芽生える。男の子が息子「(むす=産)こ」

女の子は、娘「(むす=産)め」と呼ぶ。この命が

芽生えたころから長寿、還暦や喜寿等の祝い、人生儀礼

を大事にしたい。

 

今回のお食い初めのお料理は、東京芝とうふ屋うかい

さんの料理となります。鯛には、金箔が装飾されて

とても綺麗です

お祝い感満載ですね!歯固め石2

また、このお食い初め料理には、プレゼントとして

歯固め石、これも那智の黒石と言う縁起の良い

石を、伊勢神宮の業者から分けて頂き、赤ちゃんの

健やかなご成長をお祈りしております。

人生の節目を作るお手伝い。

沢山の幸せな家族をつくるお手伝いをさせて

頂きます。