三歳のお祝いに着る衣装は、
被布(ひふ)と呼ばれます。
厳密には、着物の上に羽織る部分を
被布と呼ぶのですが、お問い合わせ
には、「被布はありますか?」
と3歳児の衣装として聞かれます。
この被(ひ)は、かぶるとも読んで、
初めて衣類を着るとして、被り初め
(かぶりぞめ)のお祝いをお食い初めと
合わせてお祝いをされる家もあるようです。
調べていくと、被布は、披風と書いて、
帯を締めないため、風に披く(ひらく)
が語源のようです。
人生儀礼としての七五三の初めの節目三歳のお祝い、
今日の原型は江戸時代のことといわれ、当時は、
武家や有力商人などの間で行われており、一般に広まった
のは、明治期に入ってからのことといわれています。
三歳の祝いの古い形とされる髪置き(かみおき)の祝いは
古くは男女とも二~三歳の間に行われ、期日は正月、二月、
氏神の大祭の頃に行われました。それまでは、子供の髪を
たえず切ったり、剃ったりしていたものを、その日を境に
のばし始める儀式であったようです。
地方によっては、髪置きとも、櫛置きとも、髪立てとも
呼んだようです。
いずれにせよ、お子様が被布を着て、千歳飴を持ち、
ニコニコ笑顔で歩いていると、元気を、陽気を
もらいます。