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御櫛預けの儀(みくし預けの儀)

東京 2021.05.05

みくし預けの儀にまつわる神話で、

暴れん坊でやんちゃで、姉に嫌われていた弟がヒーローになったお話です。

高天原を追われた須佐之男命(すさのおのみこと)は

出雲国(現在の島根県)、斐伊川(ひいがわ)におりたち、泣いている老夫婦に出会います。

老夫婦には8人の娘がいましたが、八岐大蛇(やまたのおろち)に毎年娘を

食べられてしまい最後の娘もいよいよ食べられてしまう時期がきてしまい老夫婦と娘で泣いていました。

八岐大蛇とは・・・頭が8個、尻尾が8本ある化け物です。

 

血気盛んな、須佐之男命(すさのおのみこと)は八岐大蛇(やまたのおろち)を退治する代わりに

娘(奇稲田姫命 くしなだひめのみこと)を嫁に欲しいと頼みます。

そして、奇稲田姫命を守る為に櫛に変えて分身として自分の髪にさして戦いました。

 

濃いお酒を造り、どっぽり飲ませ酔っぱらっている間に刀で切り刻んで退治しました。

その時尻尾から出てきたのが三種の神器の一つとされている草薙(くさなぎ)の剣です。

出雲の地には平和がおとずれ、須佐之男命は須我神社をたて結婚をしました。

 

やんちゃなパワーを人助けに使えてハッピーエンドです。

 

須佐之男命が祀られている赤坂氷川神社では

挙式の中に「みくし預けの儀」という、ご新婦様が櫛を新郎様に渡す儀式が有ります。

昔の神話が今でも続いているってロマンチックですね。